現在、ロシアとウクライナで戦争が発生しています。
いきなり始まった戦争。どんな問題があって起こったのかわからない方は多いと思います。
私もその1人です。
なぜ2ヵ国で戦争が発生しているのか、また日本にも影響はあるのかわかりやすく説明していきたいと思います。
ロシアとウクライナはなぜ戦争中?問題や理由をわかりやすく簡単に説明!
ロシアは国土が非常に大きく、たくさんの国に囲まれています。
その為、ロシア側としては「隣国を味方につけて安心したい」という考えがあります。
ただ、他の国からすれば、一国が強大な力を持つのは嬉しくありませんよね。(有事の際にその強大な国にやっつけられてしまうかもしれませんので)
特に、ロシアに近いヨーロッパはその考えを強く持っていました。
そのような折、ロシアとヨーロッパに挟まれているウクライナが問題に上がってきます。
ロシアがウクライナを狙う理由は簡単に説明すると3つです。
1つ目に地政学的理由があったあります。
ウクライナは東ヨーロッパの中央部分に位置し、ロシアを除けば面積ではヨーロッパの中で最も大きな国家です。
ロシアと欧州各国が争う時に必ずウクライナを通らなければならないため、戦略的・軍事的な面から見て非常に重要な地域と言えます。
2つ目に農業大国があります。
ウクライナの青と黄の国旗は青空と小麦畑を意味し、実際に「ヨーロッパの食糧庫」と呼ばれたほどの農業大国です。ロシアのように気候が寒冷な国家は、ウクライナのような国を支配しない限り、食糧自給ができないとも言われています。
3つ目に思想的問題があります。
ロシアのプーチン大統領は共産主義的思想を持っている可能性が高いと言えます。
国歌を歌詞だけ変えてソ連国歌に戻したり、「ソ連崩壊は露歴史の最大の悲劇」「スターリンは偉大な指導者だった」という発言があります。
実際にソ連時代のプーチン氏はKGB(ソ連国家保安委員会)職員であり共産党員でもありました。KGB職員になるためには共産党員でなければなりませんが、KGB退職後も平成3年(1991年)8月の共産党解体まで共産党を離党しませんでした。
当時のソ連の共産主義者の間では世界革命論という陰謀論のような思想が実際に提唱されており、その思想は徐々に否定されていきますが、スターリン政権下でも「理想」として維持され、昭和4年(1929年)時点においてもコミンテルン(国際共産主義運動の指導組織)の究極目的は世界共産主義であるとされていました。
本当にプーチン大統領が共産主義的思想を持っているとすれば、他国に干渉し侵略行為を実施する事はある意味納得できると言えます。
ロシアとウクライナとNATOとの関係
まずNATOとはどういう組織か紹介します。
東西冷戦が激しくなった1949年、米国や英国、フランスなど、いわゆる西側諸国によって調印された北大西洋条約に基づき設立された国際軍事機構です。
加盟国の領土と国民の防衛を最大の責務としており、加盟国のどこか一国が武力攻撃を受けた場合は、全加盟国に対する攻撃とみなして集団的自衛権を行使すること(条約第5条)を規定しているのが特徴です。
本部はベルギーのブリュッセルにあります。
「NATO」それを知るカギは、30年前のソビエト崩壊という歴史的な出来事に伴う「NATO」=北大西洋条約機構の“東方拡大”です。
「NATO」はもともと東西冷戦時代に旧ソビエトに対抗してアメリカなどがつくった軍事同盟です。
しかし冷戦が終結し、ソビエト連邦が崩壊するとチェコやポーランドなどかつての“東側陣営”が次々にNATOに加盟しています。
さらに、旧ソビエトのバルト3国までもがNATO陣営に加わりました。
プーチン政権にとって冷戦時代、欧米と対じしたかつての超大国の勢力圏は徐々に失われ、国防上の“防衛線”がどんどん迫ってきているとして脅威を感じているのです。
プーチン大統領(ロシア)の目的は?
A woman waves a Russian flag as armed servicemen wait near Russian army vehicles outside a Ukrainian border guard post in the Crimean town of Balaclava March 1, 2014. Ukraine accused Russia on Saturday of sending thousands of extra troops to Crimea and placed its military in the area on high alert as the Black Sea peninsula appeared to slip beyond Kiev’s control. REUTERS/Baz Ratner (UKRAINE – Tags: POLITICS MILITARY) – RTR3FV0IロシアはNATOとの関係再構築を求め、今が「真実の時」だとして、特に3つの要求を強調してきているようです。
第一に、NATOがこれ以上拡大しないという法的拘束力のある確約を、ロシアは求めています。
プーチン氏は、侵攻開始は、NATOの東方拡大のせいでもあると述べています。
ロシアは「もうこれ以上どこにも後退できない。我々がただ手をこまねいているだけで済むとでも、(西側は)考えているのか」と話しています。
ウクライナはNATO加盟の明確な行程表を求めています。
一方で、セルゲイ・リャブコフ外務次官は昨年、「我々にとって、ウクライナが決して絶対にNATO加盟国にならないという保証は、絶対的に必要だ」と述べています。
プーチン大統領は昨年、長い論文を発表し、ロシア人とウクライナ人は「ひとつの国民」だという持論を展開しています。
プーチン氏は以前から、1991年12月のソヴィエト連邦崩壊を「歴史的なロシアの崩壊」だと位置づけています。
さらに21日の演説では、今のウクライナは共産主義時代のロシアが作り上げたもので、今や西側に操られている傀儡国家だと非難しています。
プーチン大統領はさらに、もしウクライナがNATOに加盟すれば、NATOはクリミア半島を奪還しようとするかもしれないと主張しています。
ほかの主な要求は、NATOが「ロシア国境の近くに攻撃兵器」を配備しない、1997年以降にNATOに加盟した国々からNATOが部隊や軍事機構を撤去する――などあります。
1997年以降のNATO加盟国というと、中欧、東欧、バルト三国を指していて、ロシアは実際には、NATOの範囲が1997年以前の状態に戻ることを求めていることになります。
プーチン大統領からすると、西側は1990年の時点で、NATOが「一寸たりとも東へ」拡大しないと約束したのに、それでも東方に拡大したということになります。
西側の約束はソ連が崩壊する前のことです。
なので当時のミハイル・ゴルバチョフ・ソ連大統領への約束は、ドイツ再統一の文脈における東独についてのものです。
ゴルバチョフ氏は後に、「NATO拡大の話題は(当時)一度も出なかった」と述べています。
ロシアとウクライナの戦争で日本への影響や株価は?
まず注目したいのは農業関連です。
ウクライナはとうもろこしと小麦の輸出国です。
2021年、2022年でトウモロコシは世界第3位、小麦は第4位の輸出国であると想定されています。
このまま紛争が続けば農業輸出の価格はさらに上昇していくことになります。
軍事制裁が開始されれば、食料問題と物価高によって、ますます世界のサプライチェーンに影響を与えるかもしれませんね。
またロシアはヨーロッパへ天然ガスを35%供給しています。
原油が上昇すると、さらにインフレ率が上昇する可能性があります。
米国のバイデン大統領がどのような制裁を課すか、はっきりしていませんが、分かっていることはロシアの資源に対する制裁を強めることです。
この行為はさら天然ガスや石油関連の株価に影響をあたえそうです。
まとめ
今回ロシアとウクライナの戦争についてまとめてきました。
この時代に戦争があるなんでわたし自身もびっくりしています。
市民には罪はないので、戦争は早く辞めてほしいなと思います。
また早く安全な日々が戻ってきてほしいなと思います。
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